ランク停滞問題についての考察

ブロンズ5で停滞する現象は恐らくバグではなくて仕様上の欠陥によるものだと思う。

なぜそう思うのか。OW1とOW2のレーティングシステムの変遷について知る事で、この問題の真相が見えて来ると思うので解説したい。

まず初めにOW1のレーティングシステムについて。
OW1のランクはスキルレート(SR)と呼ばれる数値で表され、0~1499=ブロンズ、1500~1999=シルバー、2000~2499=ゴールド、2500~2999=プラチナ、3000~3499=ダイヤモンド、3500~3999=マスター、4000~5000=グランドマスターの7つのティアで構成されていた。
(例外としてシーズン1だけは0~99のSR幅のみの評価だった)

OW2ではSRの数値表記を廃止し、上記7つのティアと5つのディヴィジョンでランクを表すようになった。例としてOW1のゴールド帯をOW2のディヴィジョン制に当て嵌めると、2000~2099=ゴールド5、2100~2199=ゴールド4、2200~2299=ゴールド3、2300~2399=ゴールド2、2400~2499=ゴールド1となる。1ディヴィジョン=100SRと考えれば良いので単純だ。

しかしこれがブロンズ帯になると話が変わる。

元々1500ものSR幅があったブロンズ帯にOW2のディヴィジョンを当て嵌めると、0~1099=ブロンズ5、1100~1199=ブロンズ4、1200~1299=ブロンズ3、1300~1399=ブロンズ2、1400~1499=ブロンズ1となる。ブロンズ5には1100のSR幅がある訳だ。
OW1の頃は数値でSRが分かったので問題なかったが、OW2で数値表記を廃止したために、例えSR0から1099までランクを上げたとしても、ディヴィジョンがブロンズ5のままなので成長が全く感じられないと言うおかしな状況になってしまった(これはブロンズ5だけで起こる問題ではなく、例えばSR2400のゴールド1から7勝して2499に上がったとしても、ゴールド1で停滞しているように見えてしまう)。

これらは飽くまで内部的にOW1と同等のSR制で評価が行われていると仮定した場合の話であって確証はないが、この1100もの大きなレート幅とSR表記の廃止が、ブロンズ5で停滞するバグが発生していると"錯覚させる"原因になっていると思っている。ブロンズ5で停滞していた人が何百戦もやった後にブロンズ4に上がり、その後順調に昇級していった例がいくつかあるので恐らく考え方は間違っていない…と思う。たぶん。

運営は恐らくこれらの問題点に気付いていると思うので、OW1のシステムに戻す、SRの数値を併記する、ブロンズ5よりさらに下のティアやディヴィジョンを追加する等の改善を行って欲しい。

*おまけ*

ランクがブロンズ6になっている!と言う報告をたまに見かけるけど、実は縮小表示された5が6に見えてるだけ。
ロール選択画面でパネルにカーソルを合わせた時にアイコンが原寸表示、カーソルを外した時に縮小表示されるので分かると思う。

4個の「いいね!」

この仕様で「錯覚」を引き起こしてるのが原因でしたら、公式は早く声明を出してほしいですね。ブロンズで何百戦もしたくないですけど・・・OW2にはがっかりしました。