モイラのプレイフィール低下

前提から話す。モイラは、高レート帯では使用頻度は低いものの、攻防のバランスがある種完成されていたヒーローだ。瞬間的なヒールと継続的なヒールをこなし、それらが不要な場合はダメージを出し、またフェードの無敵やバイオティックグラスプのHP回復により、高い生存能力を発揮する。
そんなモイラが先日のアプデでリワークされたが、結論から言うと正直弱くなったし、面白みも減った。
理由は単純で、スキルのクールダウンが増え、また火力スキルを奪われたためである。ついでに何故かバイオティックグラスプの回復量も減っていた。
もちろん良くなった点もある。ネクロティックオーブの追加と、オーブに関わる仕様変更だ。
ネクロティックオーブはダメージオーブと入れ替わる形で実装され、形とサイズはダメージオーブによく似ている。
しかし使用感は大きく異なり、オーブが壁や床、敵ヒーローに着弾すると爆発し、半径3mの範囲内に爆発を起こし、当たった敵ヒーローは4秒間与えるダメージが75%減るという強力な効果を持っている。効果は。
また、オーブがそれぞれ独立したクールタイムを持つようになった。
例えば、ヒールオーブを投げた後、ネクロティックオーブがクールタイムでなければ、続けてネクロティックオーブを投げることも可能ということだ。
が、ここで問題がある。なんとヒールオーブのクールダウンが2秒増えている。
ヒールオーブだけでなく、フェードのクールダウンも1秒増えており、以前の感覚で撃ち合いフェードを押したと思ったらクールダウン1秒と書かれたボタンを空押ししてそのままダウンということが非常に多く起こった。バイオティックグラスプの回復量低下などもあわせ、これらのせいでモイラのタイマン能力や生存能力、ひいてはプレイフィールが著しく低下した。
そもそもモイラの本体はオーブであり、ダメージソースも、ヒールソースもオーブに大きく依存する。そのオーブが、ダメージを出さなくなりヒールは2秒クールダウンが増えた結果どうなったかといえば、先に述べた結論の通りだ。
オーブを抜きにしたモイラのヒール能力は長期的に見ればそこそこの量ではあるとしても、瞬間的なヒール能力に乏しく、相手のバーストに対してあまりに無力だ。
ダメージオーブも、長い時間エリアに残り続け、モイラ自身の手が離せない間に前線の火力支援をしたり、あるいは壁を反射する特性を活かして通路の奥に対して火力を届けたりなど、さまざまな使い方があり面白かった。火力も高いわけではなく、使っている分にはいいバランスだと思っていた。
ネクロティックオーブについては、正直これを実装するためだけにここまで重い枷を課せられる筋合いはない。
まず弾速が低い。この点は以前のダメージオーブであれば問題なかったが、着弾しなければ爆発しないネクロティックオーブでは致命的だと思う。そしてクールダウンが長い。仮に当たったとしてデバフの持続が4秒でクールダウンが16秒、しかも着弾までが遅いせいで各種アルティメットに対して有効に刺しづらく、どう考えてもダメージオーブの削除、ヒールオーブ・フェードのクールダウン増加、バイオティックグラスプの回復量低下に見合うものではない。しかも木の葉返しの対象というのはダメージオーブと同様である上に、跳ね返された時のリスクがダメージオーブより圧倒的に高い。
モイラにデバフの役割を持たせること、オーブの管理を楽にするアイデアはいいと思ったが、ネクロティックオーブを5秒に1回ばら撒けるならともかく、現在のこの仕様でクールダウンまで伸ばされるとモイラを使う気にならない。変更点はスキルの追加・変更だけでいいので、クールダウンや効果量は変更しないで欲しい。あとグラスプの回復量を戻してください。ゲンジに絡まれた時非常に辛いです。

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