開発者トーク—とってもタイタン:新キーワードの全て

皆さん、こんにちは。

先週、次期拡張版「タイタンの目醒め」が告知された際、新登場の「タイタン」系ミニオンが公開されました!もうすぐ残りのタイタン達も公開されます。我々は「ハースストーン」のタイタンの仕組みについて、質問に答えたり、細かい説明をするには今が絶好のタイミングだと考えました。そこで我々は専門家を訪ね、スクープを教えてもらいました――新キーワード「タイタン」の詳細を隅々まで知りたい方は要チェックです。また、7月4日~7月8日のタイタンカードの公開もお忘れなく!

以下は「ハースストーン」チームのシニア・ソフトウェアエンジニアのクレイ・ハウエルに代わって投稿されました。

新キーワード:タイタン!

こんにちは!次期拡張版「タイタンの目醒め」が告知され、それと共に最新キーワード「タイタン」が登場します!この新たなキーワードの仕組みを、ルールとレアケースを深掘りしながら詳しく説明します。

初めは基本から、それから細かい部分へと進めていきましょう。「タイタン」はミニオン専用の新キーワードです。通常のミニオンとタイタンミニオンの主な違いは以下の通りです。

  • 各タイタンミニオンは3つの発動型の「能力」を持っています。
  • 各ターン、タイタンミニオンは攻撃の代わりに、3つの能力のうち1つを使用できます。
  • タイタンミニオンの能力を使用できるのは、それぞれ1回限りです。
  • 3つの能力全てを使い切った後、タイタンミニオンは通常のミニオンと同様に攻撃できるようになります。

テンプレート化の都合により、タイタンミニオンの能力は、カードのテキスト欄には記述されません。ゲーム内では、タイタンミニオンにカーソルを合わせることで、そのタイタンの能力がツールチップで表示されます。能力を使った後は、その能力のツールチップの右上に錠前のアイコンが表示されます。またコレクションブックでタイタンミニオンを見れば、その全ての能力を確認できます。ここからは、タイタンミニオンはシンプルに「タイタン」と記述します。

プレイヤーは、タイタンが戦場に出たターンに、すぐに能力の1つを使用することが可能です。これは、タイタンが手札から使用された場合、ランダムに召喚された場合、デッキから招集された場合、2ターン前の過去から未来へ送られて来た場合、休眠状態から目覚めた場合の全てにおいて有効です。目安として、こう考えましょう:「突撃」を持つ通常ミニオンが攻撃できる条件であれば、タイタンは能力の1つを使用することが可能です。

タイタンが「疾風」を得ている場合、そのタイタンは1ターン中に能力を2つ使用することが可能です。同じ理屈で、タイタンが凍結された場合、そのタイタンは凍結が解けるまで能力を使えません。タイタンが手持ちの能力を全て使い切り、そのターンにできる行動がなくなった場合、そのタイタンは次のターンから、通常のミニオンと同様に攻撃できるようになります。これらを踏まえた上で、もしもタイタンが戦場に出たターンに「メガ疾風」を付与できたとしたら?理論上、そのターン中に能力を3つ全て使った上に、4番目の行動で敵のミニオン1体かヒーローを攻撃できることになります。

ミニオンに強制的に攻撃させる効果をタイタンが受けた場合、タイタンは通常のミニオンと同様に戦闘します。強制的な攻撃によって、タイタンの能力が発動することはありません。また、タイタンのそのターンの行動権が消費されることもありません。たとえば、自分のヒーローが「トゥルーエイム・クレセント」を装備していて、自陣にタイタンがいるとします。自分のヒーローが「トゥルーエイム・クレセント」でミニオンを攻撃した場合、タイタンは標的のミニオンを攻撃することを強制されます。その後、タイタンはまだ能力を使うことが可能です。

もしタイタンが「沈黙」された場合、彼らは能力を使えなくなり、代わりに通常のミニオンと同様に攻撃できるようになります。通常、味方のタイタンを沈黙させることはよい考えとは言い難いですが、タイタンの能力を使うよりもタイタンに特定の標的を攻撃させたいのであれば、沈黙させることも選択肢の一つです。自分のターンにタイタンが能力を使った後で沈黙させた場合、攻撃することはできません。タイタンはそのターンの行動権を使ったからです。タイタンが戦場に出たターンに、タイタンの能力を使う前に沈黙させた場合、攻撃することはできません。沈黙されたタイタンは召喚酔い状態になるからです。

タイタンをコピーすると、能力の使用状況もそのままコピーされます。例えば、イーオナーを手札から使用し、イーオナーの能力「潤し」を発動して自分のマナクリスタルを再充填してから、「無貌の操り手」でイーオナーをコピーした場合、そのイーオナーのコピーも「潤し」を使い切った状態になります。イーオナーのコピーにはまだそのターンの行動権が残っているため、その残りの能力の1つを使用することは可能です。敵のタイタンをコピーした時にも、同じルールが適用されます。あなたが複製したタイタンのコピーは、コピー元のタイタンが使用済みの能力が、同じく使用済みの状態になるのです。能力の使用状況ごとコピーされるということは、通常は、自分のターンにタイタンが能力を使う前にコピーする方が、より多くの能力を使えることになるので最善です。

「影隠れ」や「凍結の罠」、その他類似の効果でタイタンが手札に戻された場合、タイタンは初期状態に戻るため、そのタイタンを再び盤上に出した時には全ての能力が使用可能な状態になります。

タイタンの能力は、呪文ダメージボーナスによってダメージが増えることはありません。タイタンの能力は呪文ではないからです。

対象を選ぶ必要があるタイタンの能力は、有効な対象がいない状況では発動できません。タイタンに使用可能な能力が残っていて、かつそれらの能力の有効な対象が全く存在しない場合、タイタンはそのターンは一切行動できません(攻撃もできません)。

「ノッゲンフォッガー市長」が盤面に存在する場合であっても、自陣のタイタンの能力の選択は通常通り、あなたが望むものを選べます。ただし、それが対象を選ぶ必要がある能力の場合、その対象はランダムに決定されます。これは、「ノッゲンフォッガー市長」がいる状態での「選択」持ちミニオン使用時と同じ挙動です。

ランダムな進化の結果として、タイタンが出現することはありません。タイタンはランダムな発見の候補には登場せず、ランダム生成効果を持つカードからランダムに生成されることもありません。

タイタンについて他にも疑問に思ったことがあれば、どしどし質問をお寄せください!